【 Tax return について】
こんにちは! Admission Hubです!
トロントでは最近、暖かくなってきており、気持ちのよい季節が迫ってきていますね!
皆様いかがお過ごしでしょうか?
NetflixやYoutubeに明け暮れる方もいるでしょうし、英語やその他のことを勉強している方もおられるでしょう。
今は正直、気持ち的にも下がり、なかなか難しい時期になっています。
しかし、どうにか前向きに物事を考えて、不要不急のこの間に、必ず今後役立つであろう知識をつけておきましょう!
今はそのチャンスです!
それでは、Let’s get started!
突然、話は変わりますが…
皆様は Tax return という言葉を耳にしてどのような言葉が思い浮かびあがるでしょうか?
・税金
・所得税
・確定申告
・手続きがめんどくさい
・わからなーい?…
でしょうか。
もしかしたら自営業の方や、過去に日本で確定申告をされている方からするとそのような考えにはならないかもしれませんが、学生の方々や会社で勤務されており会社が手続きしてくれていた方からすると考えたこともなかったのではないでしょうか。
今回は海外留学経験者の方はよく耳にすることはあったとは思いますが、皆様が避けてきたであろうタックスリターンについて少しご説明させていただきたいと思います!
損にはならない知識であることにはまちがいないので、帰国するまでには必ずマスターして手続きを完了させましょう!
そして、皆さんも今気にしているであろうCERBの課税対象かどうかについても触れていきたいと思います!
そちらについても要チェックです!
タックスリターンの対象者は、申告しないと法的に違反したことにもなるので、気持ちよく充実したカナダでの生活を送るためにも見て見ぬふりはやめましょう!
タックスリターンとは…
そもそもタックスリターンとは…?
過去に会社で勤めていた方やバイトの経験のある方はご存じの通り、私たちがもらう給料には様々な税金等が引かれて手元に給料として受け取ることができます。
そして、1年を通しての収入と支払いをまとめて整理した上で、払いすぎた税金は還付申告をすると返還されます。
つまり、1年間所得のあった人が所得税の額を申告納税し、納めすぎた所得税を還付申告する手続きをのことを日本では確定申告といいますが、カナダの場合もほぼ同じような意味で使われています。
日本では雇用主が年末調整をしますので、ほとんどの方は確定申告をする必要はありません。
しかし、例外を除き、カナダには日本のような会社が行う年末調整のシステムがないため、自分で申告しなければなりません!
ワーキングホリデー等で渡航し、アルバイトが中心で収入がそれほど多くない人は、一般的に返金を受けるケースがほとんどです。
参考にまでですが、カナダでは大学生などの無収入の学生でもタックスリターンで申告をすれば学費の一部が返金される消費税の還付を受けられる可能性もあるそうです。
カナダでのタックスリターンをする理由は、年間の収入を明らかにし、法的に申告対象になる支出は公的に認められた金額分を戻してもらうために行います。
また、これらはカナダの法律であるので、法に遵守する意味でも必ず行わなければなりません。
*年末調整…給与所得者に対して支払われた1年間の給料、賞与や賃金及び源泉徴収した所得税について、12月の最終支払日に再計算し所得税等の過不足を精算する制度です。
タックスリターンの概要
申請年度:1月から12月を1年とみなし、年度毎の申告が必要です。
例①2020年2月~2020年12月までの滞在者
→2020年度分のみの2月~12月分の申告が必要です。
例②2020年2月~2021年2月までの滞在者
→2020年2月~2020年12月までの2020年度の申告と、2021年1月~2021年2月までの2021年度の2年分の申告が必要になります。
申請期間:通常毎年2月から4月30日までではあるが、還付を受ける方はいつでも申告可能。
*滞納がなければ問題はありませんが、今まで申告し忘れた分もまとめて申告する必要があるのと、滞納があると利子がつきますのでご注意を。
申請対象者:学生(Post-Secondaryにて就労を認められている方)、ワーキングホリデービザ、その他ビザ、移民、市民権をお持ちの方。
*観光ビザは対象外。
無収入であっても、対象者の方は大学生などの学生でもタックスリターンの申告は必須です。
必要書類
- SIN NUMBER・・・カナダの社会保険番号のことで、カナダで働いたり、政府の給付金を受け取るために必要な9桁の番号です。
- T4・・・その年における1年間分の給与証明書。日本でいう源泉徴収票であり、仕事をしている方は毎年1月~2月までに雇用主が作成し、受け取ることが可能です。複数の勤め先がある場合は、それぞれの勤務先からの物が必要になりますのでご注意してください。
- T1 General・・・こちらはタックスリターンの申請用紙になります。郵便局や税務署、ドラッグストア(郵便局の出張所がある店など)で通常は1月末頃から入手可能です。オンラインでの申請の方は不要です。
- その他書類・・・州によって控除の対象となる申告できるものが異なります。ご注意を!家賃領収書、授業料領収証等…。
【その他書類一例】
家賃領収証→領収書の書式は自由。ただし、住所、借りていた期間、家賃額、大家の名前とサインが全て英文必要です。
授業料領収書→政府指定の大学やカレッジのみが対象で、語学学校は対象外です。学校がT2202Aという用紙を発行してくれた場合に限るので、学校に確認してください。
医療費明細→処方箋代、歯科や眼科で発生した費用、不妊治療代。手術代、医療に関連する器具を購入したレシート、個人で入っている医療保険の明細等は減税の対象になる可能性があります。
(家族全員の医療費を合算することもできますので家族全員分の保管をお忘れなく。)
チャイルドケア費→チャイルドケア、デイケア、ベビーシッターを利用した際のレシートは保管しておきましょう。
転居にかかった出費→仕事の場合、もしくはフルタイムの学生でpost-secondary programを大学などで取得するため、新しい職場や学校に少なくとも40キロ以上近づく場所に引っ越した場合に適用となります。
寄付→登録されたチャリティーへの寄付は控除が可能です。
申請の流れから結果について
上記記載の内容を念頭に置き手続きを行います。
①提出書類の保管している方はその提出準備と合わせて、T4、T1等の書類の取得と用意。
②カナダ税務庁(Canada Revenue Agency)のサイトにてCRAのアカウントを作成。
下記に詳細サイトがございます。
③4月末日の申告期限を守り、期限内にオンラインまたは郵送、持ち込みでカナダ税務庁(Canada Revenue Agency)に申請をおこなう。現在はオンラインが主流です。
④申告してからは通知の待機。
まず、還付金の受け取りは、カナダの銀行振込か小切手の郵送を希望することができます。
4月末頃の繁忙期には申請が集中しますので1~2ヵ月程度かかることもあるようですが、T4をすぐにもらって、スムーズに手続きを完了できた場合、数週間程度で結果がわかります。
これはあくまでも目安になりますので、早めの申請を心がけてください。
Canada Revenue Agency → https://www.canada.ca/en/revenue-agency.html
コロナによるカナダ緊急対応給付金の課税について
単刀直入に言いますと、今回のCERBの給付金も課税対象となっているため、タックスリターンを申請するタイミングで収入の1つとして報告をする義務があります。
たとえ、ビザステータスの都合で1年未満の滞在であっても、日本帰国後にはタックスリターンをする必要があります。
受給された方は必ずタックスリターンをしていただきますよう、こちらはお気を付けください!
その他には現在多くの方が対象かどうかわからない、またはダメ元で申請してみようと思って受給できたという方がチラホラと現れ始めているようです。
これは緊急給付金ということで、とにかく迅速性のある給付金であるため、現状では厳密な審査がなされていないためです。
今後、後追いの審査がどのタイミング・どのレベルでなされるかについては政府から公表されていませんが、近いうちに追加資料の提出を依頼する場合があるとだけ名言されています。
また、虚偽の申請は罰則の対象にもなりかねませんので、もしそのような方がおられましたら返金をすることをお願い致します。
もし、そのような方々がおられましたらこちらからの返金手続きをお願いします。
こちらの公式サイトから返金手続きが可能です。
↓
CERBは、そもそもカナダに滞在している外国人向けに設定された給付制度ではありません。
主な受給者はカナダ国籍や永住権保持者です。
あくまで、「現在カナダに一時的に住んでいる外国人にも、給付条件を満たしている人がいる」という認識で、ご自身の申請資格を精査していただきたいです。
緊急の給付金制度であるため、一度申請した内容を訂正したり取り下げたりすることはできません。
少しでも、「私のこの条件は申請資格を満たしているのかな?」と疑問に思う項目があれば、申請前に給付機関への確認作業をお願い致します。
申請者それぞれ、ビザの条件やカナダに入国したタイミング・帰国する時期は異なります。
繰り返すようですが、一概にみんながみんな受給対象というわけではないのです。
疑わしい申請内容には証明書提出の依頼がくることも想定されますし、悪意ある虚偽申請はペナルティを受ける可能性があります。
今後渡航する際に何か問題となる可能性もあるので、気をつけましょう。
また、給付金を受け取った以上は節度あるお金の使い方をお願いします。
何のための給付金なのかを常に考えてください。
CERBは新型コロナウイルスの渦中で日々の生活を支えるためのお金です。
残念ながら受給者の一部には、
「働かずにお金が手に入ってラッキー!」
「このお金で旅行ができる!」
などと発言してしまう方がおられるようです。
経済的な事情で泣く泣く日本へ帰国した留学生や、苦しく辛い状況で海外滞在を続けているワーホリ勢がいることを忘れずに日々を過ごしてください。
【現在の受給条件について】
・カナダに居住している15歳以上でSINナンバーをお持ちの方。
・COVID-19により収入を失った方。
※自発的に仕事を辞めた方は対象外。
・2019年または申請日から遡って12カ月以内に$5,000以上の収入があった方。
・4週間毎の給付期間内に連続で14日間収入を失い、収入を得る見込みがない方。
※4月15日以降、CERBを受け取っている方も4週間毎の給付期間内に$1,000(額面)までであれば収入を得ることができるよう条件が緩和されました。
また、3月15日~4月11日の期間に$1,000(額面)の収入を得ていた方も遡って申請が可能になりました。
こちらにCERBについてまとめているものがありますのでご参考にしていただければと思います。
↓
https://japan.admissionhub.com/cerbの申請について/
作成後に、随時政府により改正される部分もあると思いますので、こちらのオフィシャルサイトで最終的にご確認宜しくお願い致します。
↓
https://www.canada.ca/en/revenue-agency/services/benefits/apply-for-cerb-with-cra.html
(追記)
また、CERBの注意喚起事項として詐欺行為が発生しているとの情報が出ています。
政策が打ち出された当初から予想されていたことですが、早速、個人情報を盗み取ろうとする業者が現れ始めているとのことです。
政府は「CERB関連でショートメッセージやFacebook、メッセンジャーやWhatsAppを通じて、申請者個人と連絡を取ることはない。」としています。
「発信元が公式である確証がない場合は、決して個人情報を提供しないように。」と追加勧告がなされています。
弊社でも数名の方からそういった話もお聞きします。
こちらは追記になりますのが、くれぐれもご注意ください。
もし、疑問に思うことがあれば、周りの信頼できる方に一度相談してみてもよいでしょう。
アドバイス&注意事項
- 追加納税をする必要がある人、政府から助成金・補助金を受け取っている人はタックスリターンを必ずしなければなりません!
- 家族でカナダで生活している人は様々な控除が可能になります。多くの場合、節税に繋がる可能性が大いに高いので、家族まとめての手続きをオススメします。
- タックスリターンに関するルールは毎年のようにルールが変更されることがあります。誤ったルールでの申告ミスや漏れに繋がる可能性はありますので、最終確認として公式サイトでの確認も合わせて行うようにしてください。
- タックスリターンを小切手で受け取ることにした場合、日本で換金を検討されている方は事前にその銀行で換金可能であるかの確認をしてください。日本の銀行では取り扱い不可である銀行もあるそうです。
- ビザの期限上、帰国後のタックスリターン手続きを進める場合、受け取り方法が小切手、または銀行振込になるためタックスリターンを受け取れない可能性があります。また、帰国前にはカナダの銀行口座を閉じる方がほとんどだと思いますでの、その場合は、手数料がかかってしまいますが代行サービスにお願いし、日本の銀行口座に後ほど振り込んでもらうのが安全策だと考えられます。
- 何度も言いますが、CERBの受給者は必ず2020年のタックスリターンの際に受給の申告が必要ですので、忘れないでください。
最後に
基本的に面倒な手続きは誰もが避けたいと思うところではありますが、タックスリターンは数十年前とは違い、今では気軽にオンラインで自分でもできる時代です。
実際に、留学生の方からはオンラインでできたとの声を聴きます。
そもそも、対象者に関しては申請することが法律で義務付けられているものですので、早めの行動+申請を心がけてください。
何事も準備が大切です。
上記でも述べたとは思いますが、ワーホリのようにアルバイトが中心で、収入が多くない方の場合は支払い過ぎたお金が戻ってくる可能性が高いので、人によって大小はあるとは思いますが、還付金を受け取る権利があるということも損をしないためにもお忘れなく覚えておいてください。
また、それでもやはり面倒だと思われる方は手数料はかかってしまうものの、代理業者に依頼するのも一つの手です。
依頼する場合、費用は業者によって様々ですので依頼する前に確認しましょう。
依頼する、しないにしても、必ず書類自体は必要ですので、前もって集めておくのに越したことはないでしょう。
結果的に、自分なりの方法を選んで申請していただければと思います。
特に帰国する方は、帰国する日を考えた上で申請の流れや申請にかかる手続きを常に頭に入れておいてください。
いかがでしたでしょうか?
難しいと思われた方もおられるとは思いますが、海外での生活を充実したものにするためにも是非覚えておいてください。
これらは今後、必ず必要となる知識になると思います!
今がその知識を付けておくチャンスではないでしょうか?
少しづつですが、カナダでのコロナの状況は良い方向に前進しつつあります。
州や都市によっては様々なビジネスが始動し始め、店によっては一時的に閉店していた店が開店したりと進捗状況を実際に感じることができます。
これからも前向きに過ごしていけば、以前のような生活に戻れる日はそう遠くないのかもしれません!
これからもStay positiveでがんばりましょう!
それでは!
弊社では毎月様々なイベントを開催しています。
今月は全てオンライン化しておりますので、お時間がある方はどうぞご参加ください!
(イベントご予約フォーム)
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