
– カナダ留学中の家 について –
留学経験者や、海外へ旅行や仕事などで行き慣れている人は問題ないかと思いますが、今回は海外で生活する上でとても大切な衣食住の「住」についてのお話をさせていただきたいと思います!
もちろん文化の違いもありますので、日本での生活に慣れている人からすると、困惑することが多いと思います。
実際、留学生がカナダで家を探す場合は、日本で家を探すように不動産会社に行って、話を聞いて、下見をして……という方法ではないので、あわせて家の探し方についてもご説明させていただきます!
いくつか海外で暮らす方法はあり、皆様の留学スタイルで選択していただければと思います!
目次
一般的な留学生が主にカナダで生活する居住方法
1, ホームステイ
2, シェアハウス
3, Airbnb(通称:エアビー)
4, ゲストハウス/ホステル/バックパッカー
ホームステイ
ホームステイとは、その土地で生活している家庭に家族の一員として入り、現地の生活を直接体験することです。
ホームステイの専門用語として、ホームステイ先の家族をホストファミリーと呼び、母親のことをホストマザー、父親のことをホストファザーと呼びます。
ホームステイでは住居を貸してもらえるだけではなく、一緒に食事をしたり、時にはお出かけしたりすることもあるので、日常生活を通して言葉と生活文化を学ぶことができます。
英語環境にできるだけ身を置いて、現地の人と同じ生活をしてみたいという人にオススメです!
メリット
まず何と⾔ってもネイティブと会話ができる!これだけでも⼗分ホームステイする価値はありますよね!
また、ホストがよく使う英単語やフレーズも覚えられますし、ネイティブの発⾳を聞ける機会が圧倒的に増えるのは魅⼒だと思います。
しかも、家庭によっては他の国からの留学⽣を受け⼊れていることもあり、学校以外にも友達を作ることも可能な場合もあります!
シェアハウスを考えている人は、する前に他国の⼈と住むのがどんな感じなのかわかるのもいいところだと思います。
また、料理や洗濯などの家事は⼿伝うことはありますが、基本はホストがやってくれるので、家事の時間を勉強や友達との時間に当てられるため、個⼈的には留学初心者には初めはホームステイがオススメできると思います!
その他には経済的な⾯からすると、⽇々の⾷事や⽣活必需品を買う必要がなく、 ホームステイ費以外の⽀出は抑えることもできます。
ホームステイは基本的に留学エージェントを通して日本から申込をすることができるので、しっかりと環境が整えられたホストファミリーを選んでくれるのでとても安心です!
・言語が学べる
・現地の人とコミュニケーションが取れる
・短期間からでも申込可能
・手続きが日本からできる
・食費・光熱費込みである
・基本的に家事をする必要がない
・安全である
デメリット
みなさんもお分かりかと思いますが、ホームステイは泊めていただく家庭によってハウスルールも違いますし、 合う・合わないの差があります。
特に⾷事に関しては、 家庭によって差が出やすく、合わない、もしくは⾷事の量に不満を感じる⼈も少なくない印象です。
また、⼤都市でなければ⼼配することはないと思いますが、移⺠が多い国ではホストファミリーがその国出⾝でないこともよくあります。
そして、駅もしくは学校から少し遠いお宅が多い気もします。
現地の人は車等もあるため、家賃の高い都心に住もうとしないのが理由の一つとも考えられます。
海外では電⾞やバスが遅れたり、⽌まったりするのは⽇常茶飯事なので、そういった場合は余裕を持った行動が大切です。
こちらに「知っておきたいホームステイの真実!」という記事も弊社HPに掲載していますので、ご参考にしていただければと思います。
https://japan.admissionhub.com/homestay/
シェアハウス
これが留学生にとっては最も選ばれる居住方法でしょう。
シェアハウスは、一般的に一軒家やマンションやアパートの一室(ユニット)を共同で借りて住むスタイルのことです。
ハウスシェアやフラットシェアといった呼ばれ方もします。
部屋のタイプによって異なりますが、基本的にはひとつのユニットに複数人で住み、リビング・キッチン・バス・トイレ等、共有スペース(コモンスペース)をシェアします。
シェアハウスにはいくつかの種類がありますが、カナダを例に取れば、「3LDKのマンションを3人で共有する」「戸建住宅を5~6人で共有する」といった一人一部屋が基本です。
また、家賃を抑えたい人は2人で同じ部屋を使うルームシェアタイプに住んだり、2段ベッドがいくつか置かれているドミトリータイプに住んだりする人もいます。
カナダでよく見られるのは「ベースメント」という部屋で、半地下や地下の部屋を借りるものになります。
窓がなかったり、小窓しかないので暗いですが家賃は抑えることが可能です。
メリット
シェアハウスのメリットはなんといっても、住む場所や家賃、ルームメイトなどを「選べる」こと。
特に場所については、ホームステイの場合、エージェントを通す場合は特に自分の住むエリアを指定することはできませんし、学校からホームステイ先が遠いからと言って変えることもできないため、どの地域に住むのかは運次第です。
一方、シェアハウスの場合は物件探しの時点で住みたいエリアを選択することができます。
ダウンタウンに住めば家賃は郊外よりも高くなりますが、交通費が抑えられるためトータルコストが抑えられることは少なくありません。
また、利便性の面からも多少家賃が高くても中心部に近いところに住むメリットはあります。
そして、シェアハウスは一般的なホームステイよりも安く住むことができるのも魅力の一つです。
完全なプライベート空間ではありませんが、1人暮らしと比べると家賃は半額以下ということも多く、食費が費用に含まれていない分、自分が好きなものを食べられたり節約できたりする点も大きなメリットと言えます。
そして、異国の地でハウスメイトと共同生活を送ることになると、とても仲良くなることもできるし、いろんな人と話す機会が増え、自分の価値観やこれからの選択肢に幅を持たすことができると言えるでしょう。
・住居費が安い
・友達を作れる
・住むエリアを自分で決められる
・価値観が広がる
・人生の選択肢が広がる
デメリット
自分の理想にあった家を探すのはとても大変です。
ここは日本ではないということを念頭に置いておくべきでしょう。
そして、日本のような環境での生活を求めすぎてしまうと、ハウスメイトは自然と日本人だけの家になりがちです。
日本人と一緒に暮らす場合、育ってきた環境がほとんど同じであり、同じ文化の中で暮らしてきたため楽ですが、その一方で日本語が通じるからこそ英語を話さなくなってしまうというデメリットもあります。
カナダで働いている場合は家にいる時くらい日本語を使いたいとシェアハウスに住む人もいますが、留学の場合は少しでも英語の環境にすることが英語力アップへの近道となります。
自分にとって楽な環境ではなく、英語力が伸ばせる環境を選びましょう。
また、シェアハウスは共用スペースを他人と一緒に使うため、細かいストレスがたまりがちです。
神経質な人は特に細かいところが気になるため、シェアハウスには向いていないかもしれません。
周りの人がうるさい、リビングでパーティーをしている、生活音が大きい、水回りが汚いなどストレスとなる原因はたくさんあります。
そしてそれは住み始めてからでないと、ハウスメイトがどのように暮らしているのかは分かりません。
これは一つのデメリットとも言えるでしょう。
シェアハウスを探す方法
①まずは専用のサイトからオーナーに直接連絡を取ります。
代表的なサイト
e-maple: http://www.e-maple.net/classified.html(日本語サイト)
JP CANADA: http://bbs.jpcanada.com/listing.php?bbs=52&order=0(日本語サイト)
Kijiji: https://www.kijiji.ca/b-room-rental-roommate/gta-greater-toronto-area/c36l1700272
Craigslist: https://toronto.craigslist.org/search/roo
※連絡をしてもなかなか返信が来ないオーナーもたくさんいます。家を探している時は、少しでも多くの連絡をするべきでしょう。
②部屋の内見。
※この見学時にトラブルになることもあるそうで、できるだけ友人についてきてもらうのがベターでしょう。特に女性の場合、密室に見知らぬ人間と二人になるとうことを想定して注意してください。
また、違う視点で友達からこの家が良いのかどうかという意見も聞くことができるので二人で行くことをオススメします。
③決定。
※入居する場合は、後々のトラブルを防ぐために、メールでのやり取りや、ルールを確認したという証明書などを作成し、残しておくことが賢明でしょう。
④入居。
※入居時には部屋に何か破損している物がないかの確認を必ず再度行ってください。退去時に戻ってくるデポジットの返却の際にトラブルになる可能性もあります。見つけ次第オーナーに伝えることと、証拠としてその日付がわかるような写真を保存しておきましょう。
家を決める前の注意点 -チェックポイント-
・部屋の画像のチェック。画像があるのかないのか。(サイトで確認時)
・家賃/居住期間(家賃の支払日や支払い方法、退去する何日前には伝えなければならいかも要確認。)
・家具の有無
・トイレ/風呂場の数(居住人数に対して数が妥当かどうか)
・部屋の種類(ベースメント等)
・駅やバス停からの距離
・スーパーの場所
・掃除機や洗濯機の有無
・ハウスルールの確認(共用スペースの掃除や、友達を呼んでいいか、ホームパーティーについて、シャワーの時間、選択の回数等)
・オーナーも住んでいるか
などなど
Airbnb
Airbnb(エアービーアンドビー)とは、空き部屋を貸したい人(ホスト)と部屋を借りたい旅人(ゲスト)とをつなぐWebサービスで、日本を含む世界190ヶ国34,000以上の都市で利用されています。
ホテルと最も異なる点はホストと個人どうしの交流がある点です。
ホテルのように受付がありませんので、事前にAirbnbを通してホストと連絡をとりチェックインの時間や鍵の受け渡しについての話をします。
また、当日も使用上の注意を受けたり、時には周辺の案内をしてもらったりするなどゲストとホストが交流する機会がとても多いです。
公式サイト
https://www.airbnb.jp/toronto-canada/stays
メリット
Airbnbではホストが自由に値段設定を決定できるため、ホテルよりも安く料金設定をされているケースが多いです。
これにより、ホームステイをする場合より費用を抑えられるケースも多いようです。
また、Airbnbでは基本的に一般家庭で生活をするので、ホームステイと同じような経験をすることにも期待できます。
そのような生活を通して、言語の練習をできるのも一つの魅力と言えます。
そして、最大のメリットと言えるのが変更が簡単に可能という点です。
物件と家主となかなか相性が合わないということは、どこででもありえる状況です。
日本人留学生の中には、ホームステイ先のホストとなかなか相性が良くなくても、変更したい旨を伝えづらく、我慢して住み続ける方もいるようですが、その点においては、Airbnbは違います。
申込をした期間の滞在のみで後腐れなく他の物件に移ることも可能ですし、ホームステイと違って短期間の利用でも可能です。
そして、物件によっては気に入れば長期での滞在を申し込むことも可能ですので、フレキシブルな対応が可能になるでしょう。
既に他の方が短期の宿泊等を予約してしまっている場合もあるので、家主に要確認してください。
また、初めての利用の場合はクーポンの利用が可能になる点も要チェックです!
・費用がホテルより安い
・現地の文化も体験できる
・現地の人との交流もあり、会話の練習も可能
・変更が簡単
・初めての利用の方の場合、クーポンの利用が可能になることもある。
デメリット
英語でのやりとりがまだ少し…という方には不向きかもしれません。
やり取りは全て自分とホストのみになります。
チェックインの仕方は様々で、部屋でホストが待っている場合・雇われている管理人が待っている場合・鍵の場所が指定してあるセルフチェックインの場合などがあります。
ホストによっては、事前にPDFにチェックインの仕方を送付してくれる人もいて、そういった場合はチェックインに面倒さは感じないのですが、一番面倒くさいのは、ホストからの連絡が全くないパターンになります。
Airbnb上でもメッセージのやり取りはできますが、Airbnbだとレスポンスが遅い人がいますし、たまに「プライバシー情報の漏洩」ということで、電話番号や住所のメッセージが送れないこともあり、割と不便を感じる場合もあります。
また、シェアハウスとは違い、内見をなしで決めないといけないのは大きなデメリットではないでしょうか。
実際に到着するまで、宿泊先の細かい様子や、ホストの事がよく分かりません。
写真や言葉で伝えれらる以外にも、行って初めてわかるようなこともあります。
そのため、留学をする際にホームステイ等の利用をしない場合は、短期間でAirbnbを利用して、その間に理想的なシェアハウスを探すのが良い方法の一つであると考えられます。
留学初心者の方には不向きではあると思いますので、自分にあった留学方法を考えましょう。
ゲストハウス/ホステル/バックパッカー
ゲストハウス/ホステル/バックパッカーとは、アメニティサービスを極力省いた安価な素泊まりの宿で、海外ではバックパッカー(リュック1つで格安な宿を泊まりながら長期的に旅をする人)が利用する宿としてよく知られています。
各自のベッドはあるものの、同一居室を複数人で共用する宿泊施設という点が特徴で、低廉な料金でバックパッカーといわれる外国人観光客に人気の施設です。
メリット
このような宿泊施設には、世界中からの旅行者や留学者が数多く宿泊しています。
そして、宿によってはイベント等も催されているので、世界中の人と交流できる環境は間違いなくありますし、英語環境に身を置くことができるのは間違いないでしょう。
このような宿泊施設の形態であるため、費用という面では一番安く宿泊でき、キッチン等も完備されているため、節約しながら海外での生活を暮らすことも可能になります。
中には、簡易な朝食が付いているような場所もあるので、これはメリットと言えるでしょう。
・世界中の人と交流できる環境がある
・英語環境の中で、言語練習ができる
・費用がひときわ安い
デメリット
潔癖症とまではいかなくても、全て日本のような綺麗さでなければならないという人には完全に不向きです。
宿によっては清潔さが行き届いておらず、水回りやキッチン等が綺麗でない場合が多いです。
また、多くの人と生活を共にするのでうるさかったり、香水の匂いがきつかったりと、あらゆる面でプライベートの時間や空間がないことは頭に置いておかなければなりません。
その他には、安全面では十分ではないので、盗難等も起こる可能性も考えられます。
そういった意味では、自分の身は自分で守る必要があるので、海外に不慣れな方にはオススメできません。
比較
費用(安さ順):
ゲストハウス/ホステル/バックパッカー > シェアハウス > Airbnb > ホームステイ
英語環境:
ホームステイ > ゲストハウス/ホステル/バックパッカー > Airbnb > シェアハウス
清潔感:
ホームステイ > Airbnb > シェアハウス > ゲストハウス/ホステル/バックパッカー
安全性:
ホームステイ > シェアハウス > Airbnb > ゲストハウス/ホステル/バックパッカー
※こちらは個人的な意見も含みます。住む場所や家によっては違いますので、ご参考程度にご確認ください。
最後に
もちろん費用という面ではホームステイが一番値段は高くなってしまいますが、留学初心者の方には間違いなくまずはホームステイをすることをおススメします。
まずは何も心配をすることもなく、海外での生活に慣れること、英語学習に集中することが大切だと思うので、ホームステイを数か月した後に、シェアハウスに移るのがベストな方法であると考えられます。
また、留学経験者や海外生活に慣れている方には、短期間Airbnbで宿泊している間にシェアハウスを探す方法が良いのではないかと思われます。
実際に私もこの方法で家を見つけ、カナダでの生活をスタートさせました。
それでも、費用をできるだけ抑えたいという方には、ゲストハウス/ホステル/バックパッカーという宿泊方法もありますでご参考にしていただければと思います。
個人的な意見も含みますが、皆様にあった方法で生活をすることが海外では一番大切ですので、自分にあった方法を見つけましょう!
もし、留学に関するご相談がございましたら、気軽にご連絡ください!
– カナダ留学中の家 について-